バリ旅行 2005(その2)

バリで有名な3大ダンスの画像と解説です

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ケチャックダンス(Kecak Dance)

ケチャックとは、その昔は、恍惚状態にある娘たちを通じて、祖先の願いを聞く サンヤンダンスという踊りに伴ったコーラスのことでした。現在のケチャックダ ンスは、ラーマヤーニ物語をもとにして踊られます。あの「ケチャッ、ケチャ」 と聞こえる呼びかけと共に、物語が展開されるのは、信仰の祈りにも通じます。

ケチャックダンスは夕暮れ時に始まります ラーマヤーナ物語の概要は以下のとおりです 1.王子ラーマ、妃シタ、弟ラクサマナの前に黄金の鹿が現れる。シタは  ラーマにその鹿を生け捕りにするように頼む。ラーマは鹿を追う。 2.シタを守っていたラクサマナも、シタの頼みによりラーマを助けに赴  く。そこに悪魔の大王ラワナが現れ、シタを自分の宮殿に連れ去る。 3.ラワナの宮殿で嘆き悲しんでいるシタに、猿のハルマンが、ラーマの  指輪と伝言を持って現れる。シタは自分の髪飾りをハルマンに託す。 4.ラーマは戦場にいる。悪の大王ラワナの息子メガナダは、ラーマに魔  方の矢を放つ。その矢は大蛇となってラーマに巻きつく。従者は大鳥の  ジャスタに助けを求める。ジャスタは蛇を食いちぎりラーマを助ける。 5.猿王スグリワ登場。スグリワは猿軍を集め、ラワナ軍のメガナダと戦  い、大決戦の末、勝利を収める。ラーマは無事にシタと再会を果たす。

ケチェックのコーラスと共に、踊る妃シタ rainbow bridge

レゴンダンス(Legong Dance)

レゴンダンスは、天上の神々の踊りともいわれ、そのストーリーは12世紀 のジャワの歴史に登場する以下のようなランケサリ姫の物語から成ります。 1.パニュンラマダンス(Panyembrahma Dance) 大切なゲストを迎えるダンスで、バリの衣装をまとった数人の少女が香りの よい花の入った銀の壷を手に演じます。天国の島に来た客のもてなしです。 2.マヌックラワダンス(Manuk Rawa Dance) 3人または5人の少女が演じるダンスで、獲物を探して飛び回る鳥の描写。 3.バリスダンス(Baris Dance) バリスとは「戦線」という意味で、戦場に赴く若き兵士のための伝統的な戦 いの踊りで、バリの王様に忠誠を誓い、敵と戦った勇敢な戦士を呼ぶために 用いられました。一人の少年による、力強いダンスが特徴のある踊りです。 4.オレグタムリンガン(Oleg Tamulilingan Dance) オス・メス二匹のハチが、楽しそうに密を求めて花から花へ飛び回っている うちに、恋に落ちてしまうという、とても愉快なストーリーのダンスです。

少年が一人で踊るバリスダンスは勇ましさより可愛さを感じます rainbow bridge

バロンダンス(Barong Dance)

バロンダンスは、民族楽器ガムランの伴奏に合わせて行なわれる踊りです。 この踊りに登場する愛嬌のある獅子のような形をしたバロンという動物は、 善の魂を演じ、ランダという動物は悪の魂を演じます。バリの人々は、人の 心の中には、常に善と悪が同居していると信じています。この踊りは、この 人の中にある善と悪の戦いを物語っており、結果としてその戦いの決着はつ かず、この世には善悪が永久に存在し、闘争をくりかえすことになります。 通常は午前中に行なわれ、7段階に分かれるこの物語は、以下の通りです。 1.サワデ王子は、死神のいけにえとして捧げられる運命にありました。そ  の母親である女王と2人の召使はとても悲しがっています。そこに、死神  の使いである魔女が現れ、王子が死神のいけにえになることを伝えます。  魔女が去った後、召使たちは、サワデ国の首相に王子の助けを求めます。 2.首相と女王が現れ、女王はとても悲しがっています。そこに魔女が現れ  女王に呪いをかけて、首相に王子をいけにえにするように命じさせます。 3.首相はサワデ王子を自分の息子のように愛しており、女王の命令にそむ  こうとします。魔女はこれに気づき、首相にも呪いをかけてしまいます。  そして、サワデ王子を、死神の住んでいる家の前に、縛りつけさせます。 4.シワーの神様が現れます。神様は、サワデ王子が木に縛りつけられてい  るのを見て哀れ悲しみ、そのサワデ王子を不死身の身体にしてくれます。 5.死神が現れます。死神はいけにえの儀式にとりかかりたいと思いますが  王子が不死身の身体になっているのを見て、自分の敗北を認めます。死神  は王子に自分を殺してくれるように頼み、天国に行くことができました。 6.死神の弟子カレカは、自分も天国に行きたいと望み、サワデ王子に殺し  てくれと頼みますが、王子は同意しません。すると、カレカは巨大な動物  に変身してサワデ王子に戦いを臨みますが、負けてしまいます。カレカは  最後の力を振り絞って悪魔の女王であるランダに変身します。王子は、そ  れに対抗して、真実の神バロンに変身します。バロンは味方も呼びます。 7.バロンの味方が現れ、ランダと戦います。しかし、ランダの魔法により  ランダに対する怒りを全て自分たちに向けてしまいます。バロンはこれを  見て、ランダのかけた魔法を取り除きますが、結局は、ランダとバロンの  果てしない戦いとなります。

バロンダンスの踊りは、歌舞伎にも通じた、生き生きとした表現があります rainbow bridge

バリ旅行日程メモ

1月28日   ホーチミン市/シンガポール(SQ171 SGN11:50/SIN14:50) シンガポール/デンパサール(SQ146 SIN16:40/DPS19:10) 空港でビザを取得し、SANURのBALI HYATT HOTELへ 1月29日          9:00 朝食とその後の海岸散歩 13:00 KUTAのDiscovery Shopping Mallへ買い物              サングラス、バンド、雑貨など 19:00 日本レストラン「漁師」にて夕食 1月30日          9:00 キンタマニー(KINTAMANI)へ出発(楽園バリツアー) 9:30 モンキーフォレスト 10:30 ネカ美術館(Neka Art Museam) 12:30 キンタマニーにて昼食 (Batu山、Patur湖を望む)          14:00 タンパクシリン(Tampaksiring, Titra Empul)         15:30 ホテルに戻る、海岸でボディーマッサージ         19:00 チャイニーズレストランで夕食 1月31日          9:00 タクシーにてデンパサールへ 9:30 博物館、美術館を訪ねるが閉館であった 11:00 サヌールにて買い物、昼食 14:00 ホテルにでゴルフ練習、プールなど          18:00 ケチャック&ディナーツアー(ハナバリツアー)         18:30 ケチェックダンス鑑賞         20:00 レゴンダンスを見ながらディナー 2月1日          9:00 ベサキ寺院&クルンクン遺跡へ(楽園バリツアー) 9:30 バロンダンス鑑賞 10:30 Semarapura Place 11:30 Pura Besakih          12:30 昼食         13:30 Klung Kang         15:00 ホテルに戻る         19:00 ホテルでディナー及びケチャックダンス鑑賞 2月2日         デンパサール/シンガポール(SQ141 OPS09:15) シンガポール/ホーチミン市(SQ178 SIN14:45)        
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